電車から降りようとすると、行く手を阻むかのように我先にと乗車する人がいる。歩きタバコで赤信号を闊歩、吸殻を道端に投げ捨てる人がいる。自分の経験則からすると、大半が都市部で活動する団塊世代のサラリーマンだ。念のため書いておくが、「都市部で活動する団塊世代のサラリーマンの大半がそうだ」と言うわけではない。あくまで、「そういう人たちの中での大半が都市部で活動する団塊世代のサラリーマン」ということである。
メディア(特にテレビ)は、若年層のモラルやマナーがどうだの言うが、倫理の崩壊は若年層だけで起きているわけではなく、ましてや若年層が突出しているわけでもない。
メディアが何かと若年層を叩くのは、若年層を叩けば、収益のメインターゲットである団塊世代以上のお客様はスッキリするという形で、若年層をメディアにおける消費の対象としているからであると思えてならない。
ただ、メディアだけの問題でもない。立場が上だから、大人が子供を叱るのは簡単だ。しかし、大人が倫理に反した行為をしている場合は難しい。自分と対等もしくは目上の立場の人に文句を言える強さは日本人にほとんどない。それができない限り、恐らく倫理の崩壊は止まらない。