失速するレッツノート
仕事で使えるモバイルPCと言えば、Panasonicのレッツノート。
2003年5月に発売され、省電力と高性能を両立するIntelのモバイルテクノロジー Centrino を搭載した レッツノート CF-W2 は、高性能で12.1型液晶、DVDドライブ搭載、7.5時間駆動、重さはわずか1.29kg、しかも堅牢設計で壊れにくいという仕様で、「軽量、堅牢設計、長時間駆動」というレッツノートのコンセプトを他社を圧倒するレベルで実現したモバイルPCであり、これを転機にレッツノートシリーズは現在に至るまで一つの時代を作ってきました。
しかし、CPUやOS等の技術が進歩したことと、他社も同コンセプトでのノートPC開発に力を入れてきたため、今ではどのメーカーも「軽量、堅牢設計、長時間駆動」のノートPCを作っており、レッツノートは「ボンネット構造のため満員電車でかなり強く押されても安心」くらいのメリットしか感じられず、またそのボンネット構造を採用していることで、軽いけど大きく、デザインも悪いという課題を抱えています。
価値あるオンリーワンでなくなったレッツノートは、ここ数年で築いたブランド力に支えられているうちに、次の一手を見出さなければならないと思います。
進化を続けるThinkPad
その一方で、ThinkPadは進化を続けています。
IBMから中国企業のレノボに事業売却されたことで、ThinkPadの品質は低下するのではないかと思っていましたが、むしろ今の方がIBM時代よりいい製品を出しています。気になって調べてみたところ、開発が従来と同じ日本国内の研究所で行われていることと、PC事業が一事業でしかなかったIBM時代よりも、PC事業がコア事業であるレノボの方が、開発に多くの資金を回しているためのようです。
レノボ・ジャパンの広報担当 石田聡子氏は次のように話す。「実はレノボに代わってからのほうが、IBM時代より開発がしやすくなってるんですよ。IBMの事業は多岐に渡っていて、パソコン事業はその中のほんの一部に過ぎません。メインはサーバー事業なので、ThinkPadの開発に資金を回してもらうのが難しかったんです。しかし、レノボはパソコンの会社です。レノボで一番収益を上げているのはThinkPadなので、ThinkPadに沢山の資金を回せるんですよ」
今、WindowsのノートPCを買うなら ThinkPad をオススメします。